閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2018-07-22から1日間の記事一覧

112 用件

何用あつて月世界へ。 月は眺めるものである。 と嘯いたのは山本夏彦だつたと思ふ。斬れ味のすすどさは類を見ないけれど、そのすすどさはアナクロニスムを突き詰めた結果だから、そこに目を瞑ると惡醉ひして仕舞ふ。それで溺死まで進めれば李白のやうだと呼…