閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2020-07-22から1日間の記事一覧

485 うつかり(續々)

併しレンズは肴にするより使ふのが本來である。お酒を四杯呑んでなほ余裕があつたわたしは撮れるものなら何枚か撮る積りになつて、ふらりと歩いた。夕方の残照が間もなく夜にならうとする時間帯は、ひとの動きの緊張がほぐれてゆく時間帯、盛り場が目を覚ま…