閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

1241 醉狂なペンF

前回の續きである。 併し仮にペンSを入手する機會に恵まれたとして、私のことだからどうせ、ペンFが慾しくなるに決つてゐる。知る限り、ハーフサイズで、レンズ交換の可能な一眼レフは、ペンF以外に造られてゐない。 その前回、少し触れたことを繰り返すと、…

1240 醉狂なペンS

この稿で云ふペンは、嘗てオリンパスが出してゐた、銀塩且つハーフサイズの銘ですからね、念の為。これはレンズ固着の系統、一眼レフのF系統(F/FT/FV、イレギュラーのFB)に大別出來、前者は更にオリジナルから、簡単操作に特化したEE系と、大口径レンズを奢…

1239 鯵…の話

お刺身。 たたき。 塩焼き。 押し寿司。 一夜干し。 南蛮漬け。 骨を使つたお吸ひもの。 ほかにも色々挙げられるだらうし、叉どれもこれも、頬を緩ませるけれど、中でもフライは、まつたく喜ばしい。 鯵の話である。 一体私は、様々な料り方で樂める魚を、好…

1238 縁を待ちたいGX200

リコーにGX200といふカメラがあつた。 平成廿年發賣。 スペックその他は下記を見れば判る。 https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/dc/gx/gx200/index.html GRデジタルⅡの發賣はその前年。平成十七年に初代のGRデジタルが、平成十九年に先代のCaplio GX100(…

1237 あぶない取説

棚の奥にですね、↓があつたわけですよ。 京セラが出してゐた、CONTAX RXの取扱説明書…まあ、見てのとほりです。 平成初期、令和七年から遡つて、ざつと卅年前の機種。おれも齢をとつたなあと感慨深く、視線を遠くに向けてから、不意に気がついた。この取説は…

1236 嗚呼懐かしの沖縄そば

四半世紀くらゐ前、仕事の都合で三ヶ月くらゐを、沖縄本島で過した。島辣韮を摘みに泡盛を何杯も呑み、じゆーしー(鹿尾菜の混ぜごはん)や、ぐるくんの天麩羅に頬を綻ばせ、那覇の屋台で啜つた醤油ラーメンのまづさ(私はラーメンに特段の思ひいれを持たない男…

1235 曖昧映画館~別館

なんにも考へず、二時間を過ごすなら、なんにも考へず、映像に沈み込める映画がいい。 そこでけふこの時点で、頭に浮んだ十本を挙げておく。 異論反論は様々ありませうが、そこは我が親愛なる讀者諸嬢諸氏の十本で、御教示くださいまし。 <洋画の部> 大脱…

1234 ガメラとナイン

さう云へば、ミノルタのカメラには、とんと縁がない。 ライツ・ミノルタ銘のCLが、殆ど唯一の例外で、コシナのカラースコパー(ねぢマウントのやつ)を附け、短期間使つた。短期間に終つたのは、造りが余りに安つぽく、直ぐ飽きてしまつた所為である。もしかす…

1233 本当にさういふモンか

なーんとなく、さういふモンだな、と思つてゐたが、不意に気になつたから、チェーンの立ち喰ひ蕎麦屋の品書きに見掛ける、蕎麦とのセット(蕎麦は温かいのでも冷たいのでも)に就て、書くことにする。 ミニかつ丼。 ミニ親子丼。 ミニ掻き揚げ丼。 ここまでは…

1232 本の話~カルテは續く

『カメラバカにつける薬3』 飯田ともき/インプレス 第二のカルテから一年。 どうやらこのシリーズ、毎年のカメラショー(今はCP+と呼ぶのだつたか)の時期に新刊を發行するのを、流れにする積りらしい。商ひが巧い。皮肉ではなく、賣れなければ、續刊を出せな…

1231 曖昧映画館~沈黙の戦艦

云つては何だが、スティーブン・セガールは、随分な大根役者である。どの映画で、どんな役を演じても、スティーブン・セガールでしかないのだから。何を演つても本人のままといふ点では、ロバート・デ・ニーロもさうなのだが、かれの場合、与へられた六つか…

1230 おにぎりをねだる

おむすびより、おにぎりと呼ぶ方が、手にした感じがつよいと思ふのは、習慣ゆゑなので、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏にはその辺り、ひとつ、アレしてもらひたい。 一ばん古い記憶に残つてゐるのは、祖母が作つてくれた、俵型の小さなおにぎり。五つか六つ、纏め…

1229 忘れてゐた御無沙汰

さういへば、鶏の唐揚げも久しく食べていなかつた。 實は先刻まで忘れてゐたのだ。 撮り溜めた飲食の記録を確めると、睦月にコンビニエンスストアでチキン南蛮を贖つてゐるが、チキン南蛮を鶏の唐揚げ…ここからは単に唐揚げと書きますよ…とは呼べない。 何故…

1228 鯖の味噌煮の罐詰に就て

日々の買ひものをする範囲だと、鯖の罐詰は大きく、味つけと水煮、それから味噌煮に分けられてゐる。念の為に云ふと、味つけは、醤油煮風の仕上げ。罐詰に加工し易く、賣り易いのが、この三つなのだらうな。トマト煮くらゐ、あつてもよささうに思ふのだが。…

1227 二万年

我が親愛なる讀者諸嬢諸氏はお気づきだらうが、前月…令和七年彌生は、意図的に現代仮名遣ひで押し通した。押し通して、なんと書きにくいのかと思つた。併し 「仮名遣ひが変つたねえ」 「讀み易くつて、いいよ」 などといふ聲はまつたくなかつた。こんなことを書…