閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

662 途中経過~ワクチン記

八月念四日(火)

 晝に買置きの飲むゼリーを試す。

 まづくないのはいいとして、"スポーツ・ドリンク味"つて何だらうと思ふ。

 午后に入つて左腕(ワクチンを射つた方)を持上げると、やや重く感じられる。

 検温三度、いづれも平熱。

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八月念五日(水)

 朝検温、微熱(卅七度と少し)

 胸の詰る感じがしなくもない。

 晝検温、微熱續く。

 止む事を得ず買物に出ると、体温が上つたと思へるも、風邪引きの時のやうな不快さは無し。

 半日、『イリアス』(岩波文庫/松平千秋訳)を讀みつつ、未だ『オデュッセイア』は手にしてゐないなと思ふ。

 夕検温、平熱に戻る。

八月念六日(木)

 朝、大坂から電話。モデルナ・ワクチンの一部に異物混入があつたといふニューズを見た由。

 電話の後、公表された対象のロットを確かめれば、接種したのとはちがつてゐて安心する。

 検温、平熱。

 接種から三日を過ぎ、体調も大崩れせず、常態に戻つたと考へ、記録は一度休止してもかまふまいと判断する。

 罐麦酒を呑む。