閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

787 梯子どんたく~余談篇

 帰宅した翌日…月曜日…は有給休暇を取つて、パンツを洗つた。だからこれは余談篇である。筋が通つてゐるでせう。

 

 ニューナンブの皆が揃はなかつたこと。

 暑さが莫迦ばかしいくらゐだつたこと。

 

 この二点(都冩美に行き損ねたのも加へるべきか知ら)を除くと、今回の梯子どんたくは自讚してかまはないと思ふ。その二点にしても、個々の体調や事情は止む事を得ないし、天候はたれに註文を附けるわけにもゆかないのだから、上塩梅だつたと云ひ切つても宜しからう。

 

 兎にも角にも顔をあはせる、その一点に絞つたのがよかつた。折角会ふんだもの、ここに行つて、次はあすこにも足を延ばしてと考へてゐたらきつと、話は纏まらなかつた。割り切つた分、濃度は高かつた…とまで云つたら、大袈裟になるかも知れないけれど、それくらゐは許されると思ひたい。

 

 とは云へかうなると、も少し腰を据ゑたどんたくへの慾が出るのも事實ではある。一方で焦ると碌な結果にならないのは解つてゐる。時と場所と財布の具合を綜合的に勘案し、着實かつ前向きな検討を進めねばならない。近いところだと

 

 七月八日金曜日から同十八日月曜日に日比谷で開かれるオクトーバー・フェスト。

 同じく十六日土曜日から十七日日曜日にかけての中野チャンプルー・フェスタ。

 

 この辺でもう一歩を進め、九月頃に出るだらう澤乃井の秋あがり、十月頃の藏開きに向け(流石に甲州勝沼北杜行は六づかしからう)、本格的な再起動を掛けられればいいんではないか。さういふことを、近所の中華屋で冷麺をやつつけながら考へた。勢ひ任せの余談である。