なんにも考へず、二時間を過ごすなら、なんにも考へず、映像に沈み込める映画がいい。
そこでけふこの時点で、頭に浮んだ十本を挙げておく。
異論反論は様々ありませうが、そこは我が親愛なる讀者諸嬢諸氏の十本で、御教示くださいまし。
<洋画の部>
マクィーンが最高に恰好いいのだ。
スーパーマン(クリストファー・リーヴ版)
未だ私の中で、スーパーマンはかれなのです。
ヘンタイ映画つて、いいものですねえ。
低予算アクションのお手本が、これ。
<邦画の部>
ゴジラ(昭和廿九年版)
日本映画最初の世界的なキャラクタの登場。
勝新太郎の不恰好な恰好よさよ。
人生劇場 飛車角
實録ものに走る前、任侠映画の高み。
もしかすると押井守映画の最高傑作。
續篇はかく作るべしといふ見本こそ。
細々と感想を述べたり、説明したりはしませんよ。
第一この十本は、けふこの時点での十本である、暫く経てば全然ちがふ映画を挙げるかも知れず、さういふ変化も叉、映画の樂みと云つていい。