閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

1235 曖昧映画館~別館

 なんにも考へず、二時間を過ごすなら、なんにも考へず、映像に沈み込める映画がいい。

 そこでけふこの時点で、頭に浮んだ十本を挙げておく。

 異論反論は様々ありませうが、そこは我が親愛なる讀者諸嬢諸氏の十本で、御教示くださいまし。

 

<洋画の部>

大脱走

 マクィーンが最高に恰好いいのだ。

 

コマンドー

 アメリカが世界に誇る筋肉莫迦映画。

 

スーパーマン(クリストファー・リーヴ版)

 未だ私の中で、スーパーマンはかれなのです。

 

バットマン(ティム・バートン版)

 ヘンタイ映画つて、いいものですねえ。

 

ターミネーター

 低予算アクションのお手本が、これ。

 

<邦画の部>

ゴジラ(昭和廿九年版)

 日本映画最初の世界的なキャラクタの登場。

 

座頭市物語

 勝新太郎の不恰好な恰好よさよ。

 

人生劇場 飛車角

 實録ものに走る前、任侠映画の高み。

 

うる星やつらビューティフル・ドリーマー

 もしかすると押井守映画の最高傑作。

 

ガメラ2 レギオン襲来

 續篇はかく作るべしといふ見本こそ。

 

 細々と感想を述べたり、説明したりはしませんよ。

 第一この十本は、けふこの時点での十本である、暫く経てば全然ちがふ映画を挙げるかも知れず、さういふ変化も叉、映画の樂みと云つていい。