閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

1307 Ⅳが來る

 これを書き出したのは、令和七年の葉月晦日である。

 Ⅳが意味するのは、リコーのGRであつて、先づ令和七年皐月廿二日

 

ハイエンドコンパクトデジタルカメラRICOH GR IV」の開発について

https://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2025/20250522_041010.html

 

との發表があつた。同日のデジカメWatchも、下記でそのことを報じてゐる。

 

最強のスナップシューターに6年越しの後継機。「RICOH GR IV」が開発発表

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/2016048.html

 

 GRⅢが異例とも云へる長寿機種…ニコンのDf並みと云へばいいだらうか…でもある、あつたことを思へば、新型が出ない方が寧ろ、不思議と云つていい筈なのだが、第一報を目にして最初に浮んだ感想は

 (よお、出せるモンやな)

だつた。どこをどう、進化乃至変化さすのか、さつぱり判らなかつたから。GRⅢオウナーである私が望むのは

・五センチメートルまで、シームレスに寄れること。

・外附けEVFへの対応。

の二点くらゐ。それも致命的決定的な不満ではない。その他の使ひ勝手や、描寫に文句があらうわけもない。身贔屓を差引きしても、GRⅢは歴代GRの中で、飛び抜けた完成度なのは、長寿と共に、幾つものバリエイションが出たことでも、間接的に證明されてゐる。

 だつたら、小改良に留めたGRⅢMarkⅡでも、よかつたんぢやあないか、と云ひたくなるのだが、上のデジカメWatchによると

 

[現行製品の「RICOH GR III」については、部品調達の都合により7月中の出荷分をもって製造完了となる見込みとしている]

 

と書いてある。詰り意地の惡い見方をするなら、GRⅢを継續して造れさうになくなつたから

 「新型を企劃せざるを得なくなつた」

とも考へられる。かう云ふときつと、リコーのひとは、厭な顔をするだらうけれども。

 とは云へ、發表された資料や記事に目を通した限り、性能は十分に向上してゐる。正直に云つて、GRⅣで撮つた寫眞を、GRⅢのそれと較べた時、私の目にちがひが判るとは思へないが、シリアスに撮るひとにとつては、大きくちがつて感じられるのだらう。

 

 リコーのWebストアでは、今秋の發賣予定。

 価格は消費税込の十九万八千四百円。

 Ⅳがもうすぐ、やつてくる。