不意に思つただけだから。
おでんとおにぎりを組合せた記憶がない。
串に刺したおでん、おにぎりを二つほど。
惡くない組合せの筈なのに、何故だらう。
そこにカップ酒があれば、午后のしだらない時間との相性が、よささうに思へる。
お箸を使はず、やつつけられるのが、箸使ひの下手な私にとつて、都合が宜しい。
串に似合ふおでん種と云へば、大根に厚揚げ、結び蒟蒻、牛すぢの辺りだらうか。
おにぎりは佃煮や梅干し、或は海苔巻きくらゐの、ありきたりなやつが好もしい。
何なら、たくわんや干瓢や胡瓜の細巻きも嬉しいが、醤油の二三滴が慾しくなる。
カップ酒を撰んだのは、おでんつゆで割るからで、これは焼酎のカップでもいい。
併しこれは一体、何と見ればいいか知ら。
食事か酒席か、はたまた大人のおやつか。
寒風が吹いたらひとつ、試してみませう。
不意に思つただけだつた。