閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2024-03-23から1日間の記事一覧

1052 不意の天玉

某日、夜。不意に某所の天玉蕎麦を思ひだした。さうしたら、舌と胃袋がその気分になつた。この手の食慾は、まつたくたちが惡い。 翌日、晝。天玉蕎麦が、頭のどこかに残つてゐた。これは足を運ばざあなるまい。空模様も丁度よろしく、ふらりと歩くことにした…