閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

210 平成最後の甲州路 第10回‐余話

[平成最後の甲州路]がこの稿に到るまで、番外を含めて10回。道中の[甲州路リアルタイム]は全15回。不定期の更新ながら、これだけの分量になつたのは久しぶりである。終つてから、ここまで分割しなくてもよかつたかも知れないと、後悔を感じなくもない。 「だ…

209 平成最後の甲州路 第9回‐葡萄酒リスト

◾️勝沼ぶどうの丘 試飲篇 前半 (※を除いて白) 甲州ヌーヴォー(2018) 原茂ワイン あさやヌーボー(2018) 麻屋葡萄酒 Rubaiyat ヌーヴォ マスカット・ベーリーA(2018) ※ 丸藤葡萄酒 辛口 アジロン 新酒(2018) ※ 大泉葡萄酒 Rubaiyat デラウェア(2017) 丸藤葡萄…

208 平成最後の甲州路 第8回‐11月25日

起床午前7時。好天。 サッポロ黒ラベルと助六で朝めし。チェックアウト後、山梨県立美術館を目指す。バスの時間の関係で、驛前の“よっちゃばれ広場”を眺めると、ラーメンだが何だかの催しが開かれてゐた。惡くはないが、麦酒を飲めさうな気配がなかつたので…

207 平成最後の甲州路 第7回‐11月24日

起床午前6時半。朝めしは穴子と握り鮨。 甲府驛發午前9時38分の中央線に乗つて、勝沼ぶどう郷驛まで。到着は同10時3分。驛前にゐたえらく愛想のいい小母ちやんに教はつた道順をぶらぶら歩いて[葡萄の丘]へと。 タートヴァン…葡萄酒用の利き猪口を1,100円で購…

206 平成最後の甲州路 第6回‐11月23日

起床午前5時15分、空模様は判らず。 ラヂオを聴きつつ、珈琲2杯とメロンパン。 同6時40分過ぎ、家を出る。東中野驛6時55分發千葉行きで新宿驛まで。窓外は晴れ。新宿驛には同7時着。 煙草を1本吹かしてから、驛構内の[成城石井]でチーズ、[頂]で“金目鯛の西…

205 甲州路リアルタイム

まるきとベルキューブで〆。 ただいまを云ふまでが、甲州路なのです。

204 甲州路リアルタイム

(わたしにとつて)新宿行きあずさ號伝統の“ぎゅっとワイン”…まるき葡萄酒謹製。

203 甲州路リアルタイム

スーパーあずさ22號は定刻を約3分遅れで、甲府驛を發車したのであつた。

202 甲州路リアルタイム

富士は日本一の山。

201 甲州路リアルタイム

好天の山梨県立美術館へ。

200 甲州路リアルタイム

本日最後の試飲。 最後なのは試飲なので、念の為。

199 甲州路リアルタイム

ハンバーグは正しい昼食。 “蒼龍”と一緒に平らげた。

198 甲州路リアルタイム

試飲の前半。白篇終了。 我らはこれより、晝めしに入る。

197 甲州路リアルタイム

勝沼は山もまた、うるはし。

196 甲州路リアルタイム

我が親愛なる讀者諸嬢諸氏。 お早う御坐います。

195 甲州路リアルタイム

甲州に足を運んで、鶏のもつ煮を食べないのは、ひととして如何なものかと思ふんである。

194 甲州路リアルタイム

蕎麦屋のKで。 白州のハイボールとつき出し。

193 甲州路リアルタイム

次は、小淵沢驛。 降りる準備をば、致しませう。

192 甲州路リアルタイム

居酒屋[スーパーあずさ]の2本目。到着まではまだ、1時間。

191 甲州路リアルタイム

スーパーあずさ5號で“金目鯛の西京焼き弁当”とスーパードライから。

190 贅沢でも我が儘でも

シャープのSHV33を常用してゐる。發賣は2016年初頭だからほぼ3年前。スマートフォンの世界で見ると、随分と古い機種といふことになる。尤も古いからといつて不自由がわけではなく、これにはふたつの見方がある。この機種が發賣以來3年を経て、常用に足る性能…

189 そこで話は餃子へと

何かを食べる時に何をつけるか、といふのは案外な議論の種になる。 コロッケには醤油。 鯵フライにも醤油。 ソーセイジとベーコンにはマスタード。 とんかつだとウスター・ソース。 鶏の唐揚げは塩だが、例外的に檸檬醤油が惡くない場合もある。 天麩羅なら…

188 ニッチ

距離計連動式のカメラは性に適はない。寄つて撮れないのが理由である。特異な構造のレンズを例外にすると、70センチメートルがどうやら限度らしい。50センチメートル未満までは寄れなくては、如何にも物足りない。さうは云つても、距離計連動式の構造による…

187 お揚げサン

東都は蕎麦がうまい。尤も蕎麦がのしてくるまでは饂飩の天下だつたさうで、どんな事情があつたのか、よく解らない。蕎麦の茹で上がりの方が早いから、職人の気性に適つたとか、そんな程度の理由だつたのではないかと想像してゐる。箱根の関を潜り抜けた土地…

186 百科焼そば

閑潰しにウィキペディアは中々便利である。尤も眞面目な調べものには使へない。そつちの批判には理由も考へるところもあるのだが、この稿では措きませう。讀みもの扱ひする場合は、出來るだけ下らない項目を探すのがいい。試みに“焼そば”を見ると 麺料理の一…

185 棘

煙草を、とそのひとはいふ。 僕は、キャメルを差し出す。 火を、とそのひとは續ける。 僕はジッポに、火を点ける。 烟がしづかに、立ちのぼる。 粗末なソファでの、三秒間。 雄弁は時に、沈黙に届かず。 囁きは時に、叫びに等しく。 優雅な誤解と、冷酷な愛…

184 烏賊にまつはる謎は

藤田まことが中村主水だつた時、白いお刺身を見て顔をほころばせ 「や。烏賊ですな。歳を取るとね、かういふのが嬉しくなる」 とつまんだら、實はお刺身ではなく蒲鉾だつたといふ場面があつた。それでせんとりつに給金がどうかうととつちめられる。烏賊も買…