閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

941 お摘みセット

我がGRⅢにはフードが無い。リコーが用意してゐないのである。フードを附けたければ、アダプタを使つて、サイズが適ふのを探す必要がある。 そのアダプタを、五千円足らずで贖つた。たかがプラスチックの筒…ワイド・コンバータを附ける為の仕組みはあるけれど…

940 うめエ

夏は梅が嬉しい。 尊敬する檀一雄が教へてくれるところに依れば、梅干しは梅を塩で漬けたら出來るといふ。私から見ると、そこには神憑り的な技がありさうに思はれてならない。 某所の某立呑屋で、常聯さんが漬けた梅干しを御馳走になつたことがある。果肉の…

939 補ふ

暑い季節は汗が出ます。 水分と一緒に塩分も、補はなくてはなりません。 だからと云つて、串焼きの塩が、塩分補給に最適な方法かどうかには、疑念の余地が残るのですけれども。

938 氷のあつかひ

或る休みの日、暑さ…熱さと云つても誤りにはなるまい…に負け、近所で"特製 冷し麺"を食べた。冷し中華をラーメン風に仕立て直した感じ、と云へばいいか。ちがふ気もしなくはない。麺料理の分類學は専門外だから、この稿では、下の画像で誤魔化しておく。 う…

937 晝ビア

駄目なものは駄目? 旨いものはうまい!

936 破片

町の隅つこ 夏のかけら

935 夏が來た

七月十五日、土曜日。 曇つてゐたけれど、たいへんに蒸し暑く、詰り外出には不向きな空模様だつたけれど、午后に家を出た。この日と翌十六日は、旧國鐵中野驛の北口から、早稲田通りにかけての一帯で、チャンプルーフェスタが開かれる。 さういふ話をニュー…

934 奔放な聯想の種

思ふにオリンパスのが作つたカメラの最高傑作は、ペンFではなからうか。我がわかい(もしかすると大半の)讀者諸嬢諸氏に念を押すと、ここで云ふのはフヰルム式…ハーフサイズのフォーマットを採用した、レンズ交換が出來る一眼レフの方。私が知る限り、他社で…

933 蕎麦屋の品書きに

蕎麦屋のかつ丼はうまいといふ。蕎麦つゆからの転用がどうかう、そんな理由だつたか。種ものに天麩羅もあるから、揚げるのも不便はないし、確かに説得力はある。尤もかつ丼屋のかつ丼と較べたことがないから、事實かどうか、そこは保留としておく。 ところで…

932 我慢ならない夕方の

生麦酒を呑むことが減つた。廿年前なら、最初の一ぱいは必ず生麦酒の中ジョッキで、三口か五口で干すものだと思つてもゐた。今は壜麦酒。コップ半分ほどに注いだのを、順次干す。樂でいい。我がわかい讀者諸嬢諸氏よ、齢を経るとはかういふことなんです。 併…

931 甘辛

どうも"甘辛"の冠が附いた品書きに私は弱い。鶏肉の甘辛炒めとか、文字だけで旨さうに思へてくる。頭の中では甘辛と旨いが殆ど直結してゐて、我ながら単純である。 併し何が切つ掛けだつたものか。少年の頃、母親が作つてくれた、牛の端肉を炒りつけたのがそ…

930 時と場所と相手

或る仕事帰りの夕方、妙に空腹を覚えた。ふらふら呑みに行つた。我ながら駄目な小父さんだと思ふ。別に何と云ふこともないチェーン店の串焼き屋。だつたらそこでなくてもかまふまい、と云ひたいひともゐるだらうが、こちらにも理由がある。そこの店長氏が埼…

929 論理的な筋立て

GRⅢを持ち歩いてゐる。 リコーのデジタル・カメラ。 オプテックの手首に通すストラップを附けたのを、f64銘のポーチといふか、ケイスといふかに兎に角入れて、カラビナフックでぶら下げてある。格段の不便は感じない。気が向けば撮る。撮らなくたつて、持ち…

928 麦酒と焼賣

夏は麦酒である。尊敬する内田百閒は、"冬の方が、麦酒の味が締つて美味い"と書いてゐたし、一面の眞實だとも思ふけれど、暑く湿つた夜に呑む麦酒だつて美味い。さういふ夜に呑む麦酒は、さういふ土地の麦酒が望ましい。 即ちオリオン。 麦酒の純粋令信奉者…

927 眩しいあぢさゐ

露光の補正を間違へただけなんですが、夏のやうな感じになつた。