閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2023-12-11から1日間の記事一覧

1005 曇り空の夕方

冬は曇つた空がいい。 夏の遠雷にならんで。 どうにも家から出るのが億劫に感じられて、かういふ時には、篭つて呑むのが最善手と云つていい。 馴染んだ呑み屋の卓をば目指すのが次善の手で、會社勤めの身では、こちらを撰ぶことが多くなる。 ある空が曇つた…