閑文字手帖

馬手に盃 弓手に肴

2018-01-01から1年間の記事一覧

195 甲州路リアルタイム

甲州に足を運んで、鶏のもつ煮を食べないのは、ひととして如何なものかと思ふんである。

194 甲州路リアルタイム

蕎麦屋のKで。 白州のハイボールとつき出し。

193 甲州路リアルタイム

次は、小淵沢驛。 降りる準備をば、致しませう。

192 甲州路リアルタイム

居酒屋[スーパーあずさ]の2本目。到着まではまだ、1時間。

191 甲州路リアルタイム

スーパーあずさ5號で“金目鯛の西京焼き弁当”とスーパードライから。

190 贅沢でも我が儘でも

シャープのSHV33を常用してゐる。發賣は2016年初頭だからほぼ3年前。スマートフォンの世界で見ると、随分と古い機種といふことになる。尤も古いからといつて不自由がわけではなく、これにはふたつの見方がある。この機種が發賣以來3年を経て、常用に足る性能…

189 そこで話は餃子へと

何かを食べる時に何をつけるか、といふのは案外な議論の種になる。 コロッケには醤油。 鯵フライにも醤油。 ソーセイジとベーコンにはマスタード。 とんかつだとウスター・ソース。 鶏の唐揚げは塩だが、例外的に檸檬醤油が惡くない場合もある。 天麩羅なら…

188 ニッチ

距離計連動式のカメラは性に適はない。寄つて撮れないのが理由である。特異な構造のレンズを例外にすると、70センチメートルがどうやら限度らしい。50センチメートル未満までは寄れなくては、如何にも物足りない。さうは云つても、距離計連動式の構造による…

187 お揚げサン

東都は蕎麦がうまい。尤も蕎麦がのしてくるまでは饂飩の天下だつたさうで、どんな事情があつたのか、よく解らない。蕎麦の茹で上がりの方が早いから、職人の気性に適つたとか、そんな程度の理由だつたのではないかと想像してゐる。箱根の関を潜り抜けた土地…

186 百科焼そば

閑潰しにウィキペディアは中々便利である。尤も眞面目な調べものには使へない。そつちの批判には理由も考へるところもあるのだが、この稿では措きませう。讀みもの扱ひする場合は、出來るだけ下らない項目を探すのがいい。試みに“焼そば”を見ると 麺料理の一…

185 棘

煙草を、とそのひとはいふ。 僕は、キャメルを差し出す。 火を、とそのひとは續ける。 僕はジッポに、火を点ける。 烟がしづかに、立ちのぼる。 粗末なソファでの、三秒間。 雄弁は時に、沈黙に届かず。 囁きは時に、叫びに等しく。 優雅な誤解と、冷酷な愛…

184 烏賊にまつはる謎は

藤田まことが中村主水だつた時、白いお刺身を見て顔をほころばせ 「や。烏賊ですな。歳を取るとね、かういふのが嬉しくなる」 とつまんだら、實はお刺身ではなく蒲鉾だつたといふ場面があつた。それでせんとりつに給金がどうかうととつちめられる。烏賊も買…

183 パンツを洗ふ

神無月は毎日、更新をする。さういふ方針を作つて、さうしてみた。やつてみると、えらくきつかつた。ざつと見返してみたが、無理やりに書いた感が可成りされる。当り前である。そんなに毎日、書くことがあるものか。義務を負ふわけでなく、報酬をもらへるわ…

182 尤もな嘆き

クリスティの『オリエント急行殺人事件』を初めて讀んだのは小學生の時である。母親の本棚から創元推理文庫版を取り出した。翻訳の健筆をたれがふるつたかは記憶にない。大佐や伯爵夫人、富豪に秘書と今にして思へば、まことにクリスティ的な登場人物が、ま…

181 仙女の爪

背中が痒くなると孫の手を使ふ。新大久保辺に用件があつた時、偶々見つけた百円ショップで見つけたやつである。百円ショップと云つたつて、消費税は別枠だから、勿論その分も綺麗に支払つた。店を出てから、看板は百円ショップ(消費税別)とすべきではないか…

180 気取りと居直り

ウェブログのサーヴィスといふか、機能と呼べばいいのか、その辺はよく分かりません。カテゴリとかタグとかの話。わたしはまつたく使つてゐません。先々をどうするかは見当がつかないとして、さういふ機能乃至サーヴィスが有用になるとしても、おそらく五百……

179 きつと宿つてゐる

沖縄そばにはお世話になつた。干支ひと廻り余り前に2ヶ月か3ヶ月、沖縄市に潜り込んでゐて、その時に何杯も啜つた。饂飩も蕎麦も食べなかつた。ラーメンはやむ事を得ず何べんか食べたが、うまくなかつた。きつと土地柄なのだらう。随分以前に新宿で食べたの…

178 八百円

ある平日の晝、麺麭の一枚を焼くのも面倒に思はれたから、近くの定食屋といふか飲み屋といふのか、兎に角そこに行つた。そこに行かうと思つたのは、定食が旨いからで、これまでは七百五十円だつたのが三十円値上げになつたのは気に入らないけれど、日替り定…

177 疑念

ふつと面倒を感じたある日、マーケットでお弁当を買つた。ロコモコ弁当。 次の日も面倒で、マーケットでお弁当を買つた。茸ソースハンバーグ弁当。 平らげてから、一体おれは、こんなにハンバーグが好きだつたかと思つた。

176 平成最後の甲州路 第5回

3日目が問題なのだと気がついた。今回の日程で云へば11月25日。甲斐國を後にする日なので、予定はその發車時刻を基にしなくてはならない。これを書いてゐる時点での候補は、甲府驛15時55分發のスーパーあずさ22號(新宿驛17時24分着)と同16時10分發かいじ118…

175 燻す

『リングにかけろ』といふ漫画に登場するキャラクターの志那虎一城の綽名が“燻し銀”であつた。それはいい。いいのだが、設定として見れば、志那虎は中學三年生なのだから、“燻し銀”は幾ら何でも無理があるだらうと思へるのをどうにか押し通すのが車田正美流…

174 八王子ダブル・アゲイン

神無月の終りと云へば奥多摩の[小澤酒造]で催される藏開きで、ニューナンブにとつても大事な位置をば占めてゐる。詰りここから新酒の季節といふ認識になるので、たとへば2018年のボジョレー解禁日(11月15日)や、我われが本拠地と定める新宿の某居酒屋で品書…

173 リアルタイムの後のリアルタイム

麦酒を一ぱい。 お酒を常温で二合。 それから玉子焼きに鰯のお刺身、かんぱちの幽庵焼き。 藏開きの話は、後で纏めればいいや。

172 藏開きリアルタイム

茸の天麩羅。 特別純米(酵母が新しくなりました) 藏…は無事に開きました。

171 藏開きリアルタイム

葉は未だ色づかず。 藏もまだ開かない。

170 藏開きリアルタイム

乗り継ぎは青梅で。 藏はまだ開かない。

169 藏開きリアルタイム

腹拵へは立川で。 藏はまだ開かない。

168 平成最後の甲州路 番外篇

甲斐國に行く以上、寫眞は撮りたい。常用するスマートフォンのSHV33も使ふけれど、矢張り寫眞機で撮りたいもので、何故さうなのかと訊かれても返答に窮する。さう思はないひとがゐても不思議ではない。何しろ近年のスマートフォンに搭載されたカメラ機能は侮…

167 劣等感

詩といふものが解らない。これは長年抱く劣等感で、今まで解らなかつたのだから、今後も解る見通しはない。ああいふ言葉の群れは、何かしらを感じとれるひとと、さうでないひとに分別出來て、わたしはきつと後者に属するのだ。残念だけれど、やむ事を得ない…

166 颯風戯よみ~余ること

半世紀 なほも一年 余りけり 目の下の 月も言祝ぐ 余生かな 芽出度さも ほどほどの余生