2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
気がつけば、藏が開く日が近くなつてゐた。 ニューナンブ集合のこともある。なので事前にダイヤグラムを確めると、午前九時の開場前後に、沢井驛に着到するのは、以下だと判つた。 ・立川驛 午前七時卅分/同四十分發 沢井驛 午前八時卅七分着 ・立川驛 午前…
呑む時はお摘みを欠かさない。呑むだけ呑んで、えらい目にあつたことが、何度か(或は何度も)あつた。痛い目にあつて、ひとは少しづつ成長するんです。 併しお腹がふくれてくると、鶏の唐揚げだの、お刺身の三点盛合せだの、摘みたくなくなる。かういふ場合、…
考へてみたら、蛸を喜んで食べるのは、妙な習慣ではないだらうか。早鮓の種やお刺身で目にするなら兎も角、水族館で見る蛸の姿を見て 「ああ。こいつは旨さうだ」 と感じるものか知ら。そんなことを云ひだしたら、烏賊や鮪や鯖だつて、同じなんだらうけれど。 …
当日に到る前から話を始める。 何故かと云ふに、澤乃井の藏開きにあたつては、泊りが前提になるからで、以前は羽村市のビジネスホテルが定宿だつた。驛からちかい上、マーケットやコンビニエンス・ストアへも直ぐ行けて、たいへん便利。更にホテルが用意する…
偶に食べたくはなるが、直き忘れてしまふ食べものに、焼賣がある。まづくはない、といふより、食べればうまいと思ふ。併しけふは、何がなんでも焼賣を食べなくちやあ、おれの腹が収まらない、とまでは感じない。餃子が相手なら、さうはゆかないのに。何か理…
鶏肉の料理は大体の場合、うまいと思つて間違ひない。 唐揚げは勿論、各種の焼き鳥、ソテー、厚揚げや隠元豆と炊合せたのも叉うまい。塩胡椒。甘辛いたれや。大蒜と葱、大根おろし。様々の組合せでうまい。 ただここで、殆ど唯一とみていい例外がある。勿体…
江戸期のおそらく中頃まで、醸造業は関西…上方が主に担つてゐた。灘と伏見の名前を挙げればいいでせう。 当時のお酒は四季造りと云つて、年中、醸してゐた。醸つて出荷して、叉醸つての繰返し。その中で、冬に醸したのが一ばん美味いことになり、お酒造りは…
自分から進んで、蒟蒻を食べる機會は多くない。 もつ煮や筑前煮き、肉じやがに入つてゐるのは、蒟蒻が目的ではないから、省くとして、後は精々がおでん、それも糸蒟蒻を結んだやつくらゐかと思ふ。板状のは、お皿にあれば食べる程度。尤も (旨くもない…とい…
ニコンにNewFM2といふカメラがあつた。 ライカ判の銀塩一眼レフ。 露光計を動かす以外に、電池を使はない…現役の頃から、既にクラッシックな機械制禦の機種であつた。 Newが附かないFM2もあつた。 2が附かないFMもあつた。 素のFMから始まるこの系列は全体で…
小海老やら人参やら玉葱やらを混ぜた種で作るのが、掻き揚げなのだらうと思ふ。そのまま食べてうまいし、熱いお蕎麦や饂飩に乗せてもうまい。天麩羅の一族の系譜を見れば、保守本流とは呼べない筈だが、本流から外れてゐるのかどうかと、旨いかまづいかは別…
私の属するニューナンブ公式の酒藏が、澤乃井を醸す奥多摩は小澤酒造なのは、以前からしつつこく触れてゐる。ここからは、澤乃井と書きますよ。その澤乃井で新酒が出來たのを祝ふお祭りは、例年神無月の終りに開かれる。 長月に入り、令和六年はどうか知ら……
蕎麦屋で一合か二合のお酒…冷酒をやつつけてから、もりを一枚註文するといふ惡い過し方を、ニューナンブの頴娃君から教はつた。ひどい男である。 お酒を呑むのだから、肴が必要なのは当然であつて、その頴娃君は、鴨焼きだの天麩羅だのを好む。やるなあ。私…
大坂…近畿圏では、素饂飩と呼ぶのです。 蕎麦のかけに対応する呼び方と受けとつて、まあ間違ひではないでせう。青葱を散らすだけ-画像のやうな-が、一ばん簡素ですが、蒲鉾が一切れ、二切れ入ることもあります。これくらゐだつたら、おやつでせうか。 ここ…
ここ暫くお酒、日本酒を呑んでゐない。 厭になつたとか、飽きたとかではない。 ただ何となく、距離が出來てしまつた。 このままなら、禁酒まで進めるか知ら。 と思つたが、麦酒や焼酎ハイは欠かさないから、四行目は撤回さしてもらひませう。 併しそろそろ、…
たまご好きを自認する私ではあるが、生卵は滅多に買はない。食べきれなかつたら、勿体無いからで、我ながら少々、みみつちい態度かと思はなくもない。食べきれずに棄ててしまふより、余つ程ましだとも云へるけれど。 買ふなら半ダースのパックになる。陋屋の…