何しろわたしは老人である。他人さまに云はれると腹は立つが、老人であるのは事實であつて、我が若い讀者諸嬢諸氏もいづれ老人になるのだと思ふと、ざまあみろと厭みな笑みが浮んでくる。 老人であると自覚したのは、先づ食べものの嗜好の変化で、何度か触れ…
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