初めて本山葵を口にしたのは、廿臺前半の大坂、当時勤めてゐた小さな會社の社長に聯れて行つてもらつた、小料理屋でだつた。最初に出たお刺身に添へられてゐたのだ。おろしたのが鮫皮だつたか、おろし金だつたかは覚えてゐない。最初はほのあまく、そこから…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。